メールマガジン第63号(2025年7月18日)「若くない」からこそ伸びる能力とは?AI超えのシニア社員が見せた“究極の段取り術”

1 シニアになっても伸びる「結晶性能力」の中で注目すべきは「自省」
2 「年上部下の感情が業績を左右する時代」(7/23) オンライン無料講座のご案内
3 チャットGTPを超えた?シニア社員の出張ナビゲーター

1 シニアになっても伸びる「結晶性能力」の中で注目すべきは「自省」

以前ご紹介しましたが、私たちの能力は「結晶性知能」と「流動性能力」の二つがあります。
前者は過去の知識・経験を活かす能力。
語彙力、一般知識、文化的な理解、日常生活の課題解決能力などが含まれます。
老年期まで維持され、中にはその能力が死の直前まで伸びる人もいるといわれています。
後者は、未知のことを推測したり、新しいことを覚える能力。
直観力、創造力などが含まれます。
一般的に、20代前半でピークに達し、その後は年齢とともに徐々に低下するといわれています。


今回は「結晶性知能」の中の一つ、「自省」について取り上げます。
この「自らを省みる能力」こそ、中高年世代の強みになります。
似た言葉に「反省」がありますが、以下のような違いがあります。

自省
 ・自分の言動を振り返り、自己理解を深めること。
反省:
 ・自分の過去の過ち・失敗を振り返り、改善点を見つけること。

過去を振り返ることは大切です。
しかし、加齢を感じ、時間を大切にすることに目覚めたミドル・シニアに大切なのは、未来を考えることです。
「過去の振り返り」「棚卸」を進めがちな昨今ですが、その時間を自己理解と未来設計に使ってはいかがでしょうか。
(自省能力の活用については「40代・50代からの働き方」日経BP社でご紹介しています。

https://k.d.mail-magazine.co.jp/t/380f/o0q2xpo1g5bo7upkgz

2 「年上部下の感情が業績を左右する時代」(7/23) オンライン無料講座のご案内

(終了しました)
雇用延長・再雇用制度を導入することが当たり前の時代となりました。
年功序列の崩壊とまで言われていますが、年上世代に遠慮・気兼ねをしている中年・若年世代はまだまだたくさんいます。
これが年上部下と年下上司のコミュニケーション不全となり、業務遅延・組織のパフォーマンス低下を引き起こしています。
さて…御社ではどのような対策を取られていますか?
「老年心理」「高齢期の社会参加の在り方」などgerontologyの知識を得ることで、この問題が解決できます。
経営企画・人材開発ご担当の皆様にはぜひ、お越しいただきたく存じます。

日時
2025年7月23日(水)17時30分~18時(30分)
詳細・お申し込み

3 チャットGTPを超えた?シニア社員の出張ナビゲーター

先日の勉強会で、びっくりすることを聞きました。
2025年に入り、グーグル検索をする人の割合が減少しているというのです。
その理由の一つが、生成AIの登場。ユーザーが検索エンジンを使わず、AIに尋ねるようになったことが挙げられていました。
確かに自分を顧みてもそうなっています。
その翌日、ちょっとした事件?が起こりました。

昼休みが終わるころ、弊社の60歳新入社員が汗だくで戻ってきました。
「社長、明日の講演会場の行き方、調べてきました。」
「え…暑いのにわざわざ行ったの?」
「弊社から近いですから。15分くらいですが、明日は天気予報は雨ですから20分みてください。
あ、社長は若くないから足が上がりにくいですよね。急な階段はないほうがいいから、この道にします。」
「・・・ありがとう。(「若くない」が余分)」

なぜ、わざわざ行ったのか? ここにシニアの特徴が三つあります。
(1) 過去の知識経験を活かす能力(前職で下見をせずに失敗した経験あり)
(2) シニアの移動方法は、AIの提示する標準型とは違うと考えた
(3) 彼は「仕事の下調べ」をする世代
現在の60代バブル世代は、段取り上手。
新卒入社前には通勤下調べ、大学受験は学校までの乗り換えトレーニング、初めてのデートはお店の前まで・・・ネット検索ではなく、自分で調べました。
さらに、失敗をして恥をかきたくないという妙なプライドを持つ人多し。

(2)については、もちろんプロンプトの工夫で改善できるかもしれません。
しかし、個人差が大きいのが高齢者。「60歳の女性」と入れても私に当てはまるとは限りません。
「自分のために下調べをしてくれた」という行為も、私の仕事に対するモチベーションをぐっと上げてくれました。

生成AI時代到来ではありますが、シニア社員たちの気配り・配慮はまだまだそれを上回っている気がします。
高齢者のIT教育も大切ですが、気配り・目配りの人間らしさを磨くことも同様だと思った一件でした。
今後はどうなるのか・・・・皆様のご意見をお聞かせいただけましたら幸いです。

今年は東京駅付近で、男性の日傘姿が目立ちます。
20代後半の男性サラリーマンの中には、焦げ茶の番傘風のものを使用している人もいて、おしゃれ上手です。
日焼け防止・脱毛・美肌…男性の意識の変化を感じています。
今までは女性市場だったのに・・・・。
商品・サービスの市場を少し変えるだけで、チャンスが増えるのかな…と思いました。