年上部下への敬語は本当に正解?加齢変化から考える「伝わる」話し方

katsumata takeshi

雇用延長制度の定着に伴い、組織内で「年上部下」を持つ割合も高まってきました。

2023年にサイボウズチームワーク総研が行った調査によると、20%の人が「直属の部下が年上である」と回答しています。「仕事がしにくい」という声は年々減少しており、むしろ「仕事がしやすい」という回答が増えているのも事実です。年上部下のマネジメント研修も、そろそろ視点を変える時期に来ているのかもしれません。

ただし、「気を使う」という点では、まだまだ課題を抱えている年下上司も多いのが現状ではないでしょうか。では、一体どうすればいいのでしょうか??

この対策を調べていると、厚生労働省の外郭団体が発行している雑誌に、以下のような具体策が紹介されていました。

「リスペクトを形にする」ための3つの具体策

  1. 敬語を使う
  2. 雑談の形をとる
  3. 役割の明確化

しかし、産業ジェロントロジー(加齢学)的に考えると、逆効果になってしまうものがあります。それが、1つ目 の「敬語」です。

理由は、加齢に伴う「聴力の低下」にあります。 敬語を使うと語尾が長くなり、かえって相手に聞き取りにくくなってしまいます。

  • 「これ分かりましたか?」
  • 「これ、お分かりになりましたでしょうか?」

後者のほうが5文字多くなり、要点がボヤけてしまいます。 仕事において相手を大切にすることは当たり前ですが、「本当に敬語が必要なのかしら…?」と首をかしげてしまいました。

弊社では、シニア世代の年上部下と話すときのポイントとして、以下の3つを挙げています。

1.敬語は不要。丁寧語でよい
2.一文一意(ひとつの文章にメッセージはひとつ)
3.開口よく(口をしっかり開けてハッキリ話す)

皆さんは、現場でどのような工夫をされておいででしょうか。

なお、上記で触れた「雑談の仕方」や「役割の明確化」についても、弊社の教育プログラムで扱っています。ただし、産業ジェロントロジーに基づくアプローチのため、一般的な方法とは少し視点が違います。

  • 「雑談の仕方」:高齢社員の心身の健康管理を視点に入れる
  • 「役割の明確化」:身体機能・認知機能の特徴を視野に入れる

高齢社員の戦力化に向けた、今までとは違うアプローチによるシニアマネジメント方法論にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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