シニア世代が「AIでは補えない能力」を鍛えるには?

katsumata takeshi

3週間前から、「AIでは補えない能力」を伸ばすトレーニングをしています。
私も61歳。AIだけに頼るのではなく、人間ならではの能力を伸ばしてこそ、補完しあい、仕事の質を上げることができると考えたからです。
今までの産業ジェロントロジー事業を通じて培った研究成果を活かし、開発しました。
費用も、特別なツールも必要ありません。それは…

「明治から昭和初期にかけての日本の文学作品を読むこと」

最近、読んだのは島木健作の『生活の探求』です。
シニア世代の方には、特に、懐かしく馴染みがある作品かもしれません。私には、非常に思い出深い一冊です。幼少期、父親の本棚に大切に鎮座していた光景が脳裏に焼き付いているからです。差し込み式の硬い箱に入り、子どもが容易に手を出しにくい独特の雰囲気を醸し出していたのを覚えています。他にも、立原正秋、夏目漱石、なども読みました。
ところで、なぜこの時代の文学作品が、AI時代の能力開発として効果的なのでしょうか。

理由は「AIが不得手とする、ある能力」を使わなければ、当時の作品を深く読み解くことができないからです。その能力とは…

「行間を読む能力」

語句の言い換えと、蓄積されたデータだけでは判断できない、文脈や背景、人の感情を「推論」する力です。これからの時代は、過去のデータが存在しない場面において、感性やその場の空気感を読み取り、仮説を立てる能力が大きな価値を持ちます。そしてこの「行間を読む力」こそ、これまでの人生で多様な人間関係や修羅場をくぐり抜けてきた、シニア世代が得意とする領域です。
若年層には馴染みの薄い「文語体のニュアンス」や「かつての日本の生活様式」を体験として知っているシニア世代には、特にこのトレーニングは、大きな効果を発揮します。
もちろん、ただ漫然と本を読むだけでは能力は伸びません。
「登場人物の行動の動機」や「描かれていない時代背景」を独自の思考フレームワークで言語化していく。ここに、専門的なコツがあります。

この「シニアの経験値を最新のビジネススキルに転換する」トレーニングメニューは、効果があるのではないかと、手応えを感じています。
皆さんはいかがお考えでしょうか。

中高年人材の能力開発について、今までにはない切り口で考えてみたい企業の方へ。
研修の実施だけが解決策ではありません。

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