メールマガジン第83号(2026年3月3日発行)「世代の壁」を越える職場へ ― シニア社員との伝え方・心理的安全性・D&Iを考える

1 シニア世代に「君の話は分かりやすい!!」と言わせる「一文一意」の秘策
2  「管理職のための年上部下の活かし方・育て方」無料オンラインセミナー 3/11

1 シニア世代に「君の話は分かりやすい!!」と言わせる一文一意の秘策


私たちは、分からない説明をされると、詳細を聞き出すために、質問が長くなります。
カウンセリング理論の中に「相手は自分の鏡である」というものがあります。
この言葉のとおり、自分の説明が長いと、相手の質問も長くなります。
その理由は以下の三つです。
(1) 情報不足を補うため、質問が増える。
(2) 相手の「長い話し方」を模倣してしまう。
(3) イライラして、感情的になって話をセーブしにくくなる

シニア世代になると、上記に聴力の低下(老化)が加わり、聞きにくさが増長します。
加齢性難聴は40代から始まります。
「弁別能力」という、言葉を聞き分ける能力も低下します。
そこで身につけたいのが「一文一意」の法則です。

一つの文章に、一つの意味だけを取り入れます。
例えば、銀行の再雇用に対する指示の例です。

×「今月はボーナス時期だから、定期預金と投資信託を一緒にして販売してほしいんだけど、定期預金の利率が三か月間 1%になって、とても得だからお客様も喜ぶし、今、投資信託もご高齢の方に人気だから、積極的におすすめしてね。」

〇「今月はボーナス時期です。定期預金と投資信託を一緒にして販売してください。定期預金の利率が三か月間1%になって、とてもお得です。お客様も喜びます。今、投資信託もご高齢の方に人気。積極的におすすめしてくださいね。」

この、「一文一意」を身につけるには、コツがあります。
40代の部長にアドバイスすると、5分でマスターされました。
実は、この「一文一意」は、年上部下マネジメントでも非常に有効です。

2 3/11「無料オンラインセミナー」のご案内

(終了しました)
【管理職のための年上部下の活かし方・育て方セミナー】
社内で「年上の部下」をマネジメントすることに、悩む管理職の方が増えています。
その背景には――
(1) 雇用延長制度の普及
(2) 年功序列の崩壊
(3) 管理職教育の不足
という構造的な問題があります。
「もう手は尽くしている」と言われることも多いのですが、
実は現場の声が十分に反映されていないケースがほとんどです。
このセミナーでは、以下を具体例とともにお伝えします。
・年上部下との向き合い方
・信頼関係のつくり方
・モチベーションの引き出し方

開催日時:3月11日(水)12:05~12:35
形式:オンライン(無料) 
https://k.d.mail-magazine.co.jp/t/380f/p07yxpm1172dvtrys3

ぜひお気軽にご参加ください。カメラオフでご参加いただけます。
もし御社で、年上部下との関係に“見えないストレス”が生まれていましたら、ヒントをお持ち帰りいただけるはずです。
 
(編集後記)

あるシンポジウムで、元厚労省事務次官の方の講演を聞きました。
「障がい者就労支援のフレームワークに、高齢者就労が当てはまると思う。」
強い違和感を覚えました。理由は二つ。
(1) 高齢者就労は、もはや医療費削減のための“福祉政策”ではありません。
 能力開発を行い、その能力に見合った賃金を支払う経済・自立した幸福感の時代です。
(2) 障がい者と高齢者は、全く異なります。
 私自身、障がい者として働いてきたからこそ実感しています。
 老いによる“できない”は加齢変化であり、障がいとは異なる特性を持ち、補完の方法も違います。
 もし、ダイバーシティ&インクルージョンに取り組む方がいらっしゃいましたら、ぜひ「高齢者」と「障がい者」は別のカテゴリーとして考えていただきたいと思います。
 高齢者就労が“福祉”の枠から脱却し、企業の価値創造につながる未来が必要です。
 皆様とともに、推進したいと考えています。