メールマガジン第89号(2026年5月12日発行)産業ジェロントロジー視点で考えるリバースメンタリング
2026.06.25
katsumata takeshi
1 シニアと若年世代が育て合う「リバースメンタリング」の進め方
2 内容充実!「産業ジェロントロジーアドバイザー」養成講座(5/24)
1 シニアと若年世代が育てあう「リバースメンタリング」の進め方
「リバース・メンタリング」をご存じでしょうか。
若手がベテラン社員のメンター(助言者)を担う取り組みで、1990年代にGEのジャック・ウェルチ元会長が導入したことが始まりと言われています。
国内でも大手金融機関を中心に広がり、若手の価値観や市場感覚を学ぶ場として注目されています。
このリバースメンタリングを「産業ジェロントロジー」の視点から見ると、もう一つの効果が見えてきます。
若手は、新しい知識やスキル、創造力に優れた「流動性知能」を持っています。
一方、シニアは、共感力や俯瞰力、経験から培われた「結晶性知能」を備えています。
若手が最新の技術や価値観を教えるとき、シニアは自然とこう考え始めます。
・ どう伝えれば、この若手はもっと理解しやすいだろう
・ 相手の強みをどう伸ばしてあげられるだろう
つまり、若手に教わるという行為を通じて、シニアは“教え方”を若手に返しているのです。
これは産業ジェロントロジーでいう「相互性の学習」。
世代間でスキル・ノウハウを交換し合う作用です。
若手は「教える力」を、シニアは「学び続ける力」を取り戻し、組織全体の知の循環が加速していきます。
皆様の職場では、若手とシニアの関係性に課題を感じる場面はありますか。
もし「うちでも必要かもしれない」と感じられたら、このメールにお名前と会社名及び 「リバースメンタリング相談」 と記載し、返信ください。
状況に合わせた導入ステップをご提案いたします。
2 内容充実!「産業ジェロントロジーアドバイザー」イーラーニング
「一社に一人、産業ジェロントロジーアドバイザーを」
このキャッチフレーズで始まった養成講座を、現在アップデートを進めています。
改訂の理由は次の3つです。
(1)高齢者を取り巻く就労環境の大きな変化
(2)「産業ジェロントロジー」のノウハウの蓄積
(3)受講者からの「もっと産業ジェロントロジーらしさを」という声
特に(3)は、キャリア開発の事例や理論が増え、より実践的な内容にできる段階に来たためです。
5月24日をめどに新しい内容へ改訂予定です。準備が整い次第、ご案内いたします。
現在のカリキュラムは以下の通りです。
1章 「ジェロントロジー」と「産業ジェロントロジー」を理解する
2章 「高齢社会」とはどのような社会か
3章 高齢社会における法の整備
4章 介護と仕事の両立支援
5章 これからの高齢者の多様な働き方
6章 高齢者のためのキャリア開発
7章 健康管理と労災対策
新しい講座の詳細を知りたい方は、このメールに「講座詳細希望」と返信ください。
開講しましたら、ご案内メールをお送りいたします。
【編集後記:「できなくなったことをやらない」という小さな勇気】
皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。
私は神奈川県丹沢の大山に登ってきました。山頂ではなく、中腹の見晴らし台まで。
往復3時間ほどのコースです。なぜ山頂を目指さなかったのか。
理由は、「できないこと」が分かっていたからです。
内部障害者となってから、自分の限界ラインが下がりました。
そこから、「できなくなった自分を受け入れる」ということを学びました。
世の中は「挑戦すること」を称賛します。もちろん、チャレンジは素晴らしいことです。
ただ、私はもう一つの“勇気”があることを知りました。
「チャレンジをあきらめることに、チャレンジする」
“できること”を増やすこと。
“できないこと”を手放すこと。どちらも、前に進むための大切な勇気です。
ゴールデンウィークの良い思い出となりました。
最近の投稿
閲覧ランキング
- Monthly
- Weekly
まだデータがありません。
まだデータがありません。
