メールマガジン第74号(2025年10月20日発行)「“雇用延長は悪”という誤解と、両立支援の盲点──現場の声から見えた課題とヒント」

1 情報提供
(1) 「雇用延長は、新卒採用の邪魔になる」のウソ
(2) 人事も気づいていなかった?治療に踏み切らない従業員のホンネ。

2 セミナー案内
(1)  産業ジェロントロジーで読み解く「シニア社員活用」の最前線(11/6)
(2) 産業ジェロントロジーアドバイザー養成講座」のご案内 (11/15 集合)

(1) 「雇用延長は、新卒採用の邪魔になる」のウソ

10月に入り、企業の新卒「内々定」が「内定」に切り替わり始めました。
正式な[内定]は、一般的に10月1日以降に出されます。
これは、経団連が定める[正式内定解禁日]が10月1日とされているためです。
ところで、新卒採用で心配されるのが、雇用延長・再雇用シニアの仕事をどうするか?
人事幹部の方と話をすると、たいていこんな言葉が出ます。
「技術承継のため、教育係として配置したい」
「若者の鬱が増えている。社内カウンセラーにしてはどうか」
一見良いアイデアのように感じますが、実はこの施策は長続きしません。
これらの仕事は、そんなに多数の人材を要しないからです
では、どうすれば高齢者の仕事を維持しつつ、新卒採用できるのでしょうか。
以下の三つをクリアすれば可能です。

  A 若年・高齢者の仕事が似通っていて、両者が代替可能であること。
  B 若年・高齢者の特性を理解し、それぞれに見合った仕事があること。
  C若年・高齢者の関係性をマネジメントできる中年層がいること。

意外と見落とされているのが、Cです。
弊社では、このための研修と教材のご要望が増えました。お気軽にご相談ください。

(2)人事も気づいていなかった?治療に踏み切らない従業員のホンネ。

両立コーディネーターの研修&情報交換会に参加しました。
前半は、循環器の医師の講演。厚労省の両立支援のデータを紹介しました。
後半は、私たち両立支援コーディネーターのフリーディスカッション。
企業側から出た、大きな疑問
「治療してほしいのに、なかなか病院に行かないのはなぜ?」
「早すぎる復職を、何とかしたいけれど、どうしたらいい?」
話し合いで出た意見は「心の問題」でした。
「居場所を用意する」
「上司の理解を深める」

間近いではありませんが、当事者の私はズレを感じました。
休まない・職場復帰を焦るのは「経済的不安」です。

急に癌と宣告された、脳梗塞で倒れた、心不全で手術が必要…。
頭に浮かぶのは、この言葉。
「いくらかかるのだろう」

両立支援を進めるにあたり、カウンセラー・産業医だけではダメです。
ファイナンシャルプランナーも仲間に入れて?ケアします。
両立支援・職場復帰には、生活基盤の確保が大切です。

(1)「65歳雇用義務化“後”の現実
  ーシニア社員を活かしきれない企業に共通する構造的課題とは?」(11/6)

(終了しました)

制度は整っているのに現場が動かないのはなぜか?
モチベーション低下、年上部下との摩擦など、現場で起きている課題を構造的に整理し、経営層・人事責任者が「どこから手を打つべきか」を判断できる50分です。
次年度計画の参考に、効率的に重点ポイントを学びたい方には最適です。

開催日時
2025年11月6日(木)14:00ー14:50 オンライン
参加費
5,500円 (税込み)
カリキュラム詳細・お申し込みフォーム (外部リンク)

(2)「産業ジェロントロジーアドバイザー」養成講座 (一日通学)

(終了しました)

高齢社員に、もっと活躍してほしい。でも、どうすればいいのだろう?
「高齢社会」と言われているが、わが社の置かれている環境は?
このようなポイントを、一日研修で学ぶことができ、且つ、資格も取得できる講座です。
イーラーニングでも行っていますが「実際に集合研修で学びたい」というニーズが増え今回実施することと致しました。

開催日時
2025年11月15日(土)9:30ー16:30
会場
大塚北会館
参加費
5,500円 (税込み)

カリキュラム詳細・お申し込みフォーム(外部リンク)

10月8日に、日本フランチャイズチェーン協会の研究会に参加しました。
懇親会会場は、会員企業の六本木にある無煙焼き肉店。床も天井もピカピカ!
ワインの種類も整っていました。私たちのテーブルに着いたのは、外国人従業員。
きれいな前菜が出ましたが、私は不得手なものだったので、全く箸を付けずにいました。次の料理が出てきたので、下げていただくようにお願いすると、その外国人スタッフの方がこう言いました。
「ほかの方は、いいですか?テーブルで、食べられる方はいませんか?」
そして、周囲をぐるりと見渡してくれたのです。
私達日本人が忘れていた「もったいない」「おすそ分け」の文化・・・。
この会社は外国人従業員にも、きちんと伝えていることに感服しました。
ダイバーシティインクルージョンが注目されていますが、理念の共有こそが目標だと学びました。
単に、世代・性別・国籍が混在して働くだけでは、取り組みができているとは言えないようです。