メールマガジン第40号(2023年12月21日発行)金融ジェロントロジーが示す未来と、産業ジェロントロジーの再設計
2025.12.04
1 「金融ジェロントロジー」に学ぶ、経済と福祉の融合。
12月4日に金融ジェロントロジー協会のセミナーに参加しました。
設立前からその流れを追っていましたが、この1-2年、急速に活動の速度を上げました。
その背景は、超高齢社会の認知症対策です。ただし、それは、私の予想を上回るほど、大変に幅広く、「福祉的」「包括的」でした。講演会の講師陣を見るとよくわかります。
(1) 全国社会福祉協議会 副会長 古都賢一氏
(2) 金融庁 監督局総務課長 森拡光氏
(3) 厚生労働省 老健局認知症施策・地域介護推進課長 和田幸典氏
(4) 消費者庁 地方協力課長 加藤卓生氏
今までは、窓口対応だけで終わっていた考え方が、地域包括センターや社会福祉協議会、地域住民の見守りにまで広がっています。
私が代表を務める産業ジェロントロジー協会は、企業におけるシニア人材マネジメントに取り組んでいますが、地域連携にまでは言及していませんでした。当協会のアドバイザー養成講座においても取り上げていませんでした。
今回、金融ジェロントロジー協会の取り組みを見て、自分の見通しの甘さを恥じました。
印象的だったキーワードを、一つご紹介いたします。
「メディンティア・フレンドリー・バンク」
ここで言われているフレンドリーとは、「〜の視点に立った」「〜が使いやすい」といった意味であり「~に対して優しくする」ではありません。最後まで、本人の自己決定を大切にし、認知症の方の立場に立った対応をするというものです。日本の金融機関・保険などの窓口において、認知症と聞いただけで、過剰に子ども扱いをしたり、できることをできないだろうと決めつけて、手を貸しすぎたりする傾向があります。そうではなく、最後まで本人の意思決定に軸を置くことが必要です。しかし、言葉にするのは簡単ですが、仕組みを創ることは、とても難しい…。だからこそ、福祉との連携が必要なのだと感じました。
私にとって、今回のセミナーは産業ジェロントロジーの取り組みを見直す、良いきっかけとなりました。後期高齢者就労が一般的になり、老々介護の両立支援がワークライフバランス指標、人材不足をMCI(軽度認知症)の方に助けてもらうという時代は近いのです。年末年始にかけて、今一度、今後の活動について見直したいと考えています。
2 ご案内
日本産業ジェロントロジー協会 法人会員の事例発表と参加者交流会です。(終了しました)
シニア世代が活躍できる職場づくり、シニア市場を対象とした新しいビジネスモデルについてご紹介いたします。参加者同士の交流の場も設けました。法人の皆様・マスメディアの皆様、ぜひ、ご参加ください。
産業ジェロントロジーを生かした 「シニアマーケティング事業事例発表会」
日時 2024年1月17日 15時から17時 会場参加のみ
場所 株式会社アイデム
対象
・シニア世代を対象とした事業を展開している・したい法人の方
・「シニア世代の結晶性能力」を生かした職場づくりをしたいとお考えの法人の方
・当協会の法人会員制度について、御関心をお持ちの法人の方
お申込み
日本産業ジェロントロジー協会「お問い合わせフォーム」にお願いします。メッセージ欄に「2024年1月17日事例発表会申し込み」と記載ください。
申込み締切 2024年1月15日
参加費 無料
プログラム
(1)「産業ジェロントロジーの基礎知識と、ビジネスに生かすコツ」
産業ジェロントロジー協会代表理事 崎山みゆき
(2)「SDGs認証のメリット・デメリット」
株式会社アセットインベントリー 専務取締役 洞善康氏
(3)「優秀シニアの集客サイト『シルバーギア』」成功秘話
株式会社 アイデムコーポレーション 次長 平田健一氏
(4)参加者交流会
その他
・資料は当日、ご参加いただいた方に配布させていただきます。
・営業活動、勧誘目的の方は、トラブル防止のために、お断りさせていただきます。
3 東大特任助教授から学んだ「新商品の市場化」のコツ
公益社団法人テクノエイド協会をご存じでしようか。福祉用具に関する調査研究及び開発の推進などを通じ、高齢者及び障害者の福祉の増進を行っている組織であり、厚生労働省の所轄です。
数年前からこの協会が開催する「シーズニーズマッチング交流会」に伺うようになりました。福祉用具の中で、働く高齢者や障がい者にも活用できるものがあるのでは?…と市場調査です。
今年は、その中で行われる講演会で、大きな実りがありました。東京大学医学部附属病院 柿花特任助教授とのご縁です。「令和4年度 自立支援機器イノベーション人材育成事業の報告」と題した講演をされました。この中で、私たちの新サービス・商品開発にとっても参考になることがありました。その中から、一つ、ご紹介をさせていただきます。
「試作品は、100円ショップで買うことができる程度のものにすること。」
完成度を求めてはいけないそうです。理由は、後戻りできなくなるからだそうです。
作り直し、やり直しに、時間・コスト・人手…様々なものがかかるからです。私達は、プレゼンテーションをする際に、どうしても「良いものを見せたい」と考えてしまいます。しかし、一生懸命作れば作るほど、手直しがしにくくなるというのです。試作品とは、たいてい評価者は、使いにくい、気に入らないものです。よって、
100円ショップで買うことができる程度でしたら、制作側も大して惜しむことなく、手を入れたり、作り直しができます。
教育事業のプログラムを作ることが多い私ですが、完成度を高めることに熱を入れすぎることがあります。この言葉には、ハッとしました。
皆様の、来年度の新商品・新サービスのご参考になりましたら幸いです。
スマホ運転に跳ね飛ばされた事故から一か月がたちました。多くの方からお見舞いの言葉をいただきましたこと、御礼申し上げます。おかげさまで回復に向かっています。クリスマスには、乾杯の許可も出ました。残念なのは、クリスマスのチキンを焼くことができないことです。腕を骨折しているので、一羽を焼いて持つことは少し厳しそうです。今年は、軽い手羽先にしておこうかと思います。
皆様も、小さな工夫で大きな楽しみを手にされますように。感謝と敬意をこめて今年最後のメルマガの締めくくりとさせていただきます。ありがとうございました。
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