「再雇用の人が配属されてきたのですが、自分の以前からのやり方に固執して困っています」
「60代のベテラン社員が、新しいルールに従わなくて…」
こんな課題を抱える職場は、未だに多くあります。
高齢期になり、知識経験が豊かになると「やり方」にとらわれがちになります。
しかし、大切なことは、その先の「結果」です。
結果とは、顧客満足です。
「その結果は、お客様が以前よりも満足だと言いましたか?」
「その結果は、お客様が以前よりも良くなったと喜んでいますか?」
今一度、問いかけることが必要です。
もしも、その答えがYESであれば、シニア社員の言うとおりにした方が良く
そうでなければ、変えてもらう。
じつは、解決策は、とてもシンプルです。
感情ではなく、理論で考えることが大切です。
都内の大手飲食店の事例をご紹介します。
現場のシニア世代は、職人気質。
こんなセリフが、しばしば飛び交います。
「俺は今までこうやって来て、うまくいったんだ。
新しい手順より、この順番の方が、おいしいチャーハンになる」
「レバニラの火加減は、マニュアルのものよりも、私の方が上手にできるわ」
それが本当であれば、会社としてはぜひ、取り入れたいところです。
そこで、「今までうまくいった」を、提案書にしてもらい、
商品開発・事業開発などの関連部署で会議にかけます。
審査が通れば「今までうまくいった」を、業務マニュアルに落とし込んでもらい、全社展開します。
ここでのポイントは以下の三つです。
1.うまくいく・いかないを判断するのは、顧客であるという視点を持つ。
2.シニアの古いやり方を全面否定ではなく、取り入れるチャンスを与える。
3.反発・固執という感情的問題を、業務改善という論理的解決策に持ってゆく。
皆さんの職場でも、取り入れることができることはあるかもしれません。
「今までこうやって来た」を,有効活用してはいかがでしょうか。
弊社では、シニア世代が活躍できる組織作りの、コンサルテーションを行っています。
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